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荒野の家①

お婆さんの亡骸は、やがて光りの中で一輪の薔薇の蕾となり、粉々になって消えていきました。

リョクたちはお婆さんの家を離れ旅を続けることにしました。





「おや、お前さんたち、久しぶりだねぇ」
気持ちの良い丘を歩いていると、足元から声が聞こえました。

それは聞いたことのある声でした。

「チャイ」
リョクとパクを旅へと導いてくれたトカゲのチャイでした。

「こんな所で会えるなんて」
リョクは嬉しそうに微笑みます。
パクもはしゃいでいました。

旅の途中に知っている顔に会えるのはとても嬉しいことなのです。

「元気そうだね。良いことだ。まだ旅を続けていたんだねぇ」
「はい」

「おや?新顔だね」
チャイはルリの顔を見上げます。

「はじめましてルリです」
「あたしゃチャイだよ。よろしく」
チャイは茶色い尻尾を高く上げました。

「チャイは何でこんな所にいるの?」
パクは不思議そうに訊ねます。

「ああ、友達の見舞いにね」
「お見舞い?お友達は病気なのですか?」
ルリは気の毒に思いました。

「ああ、そうなんだよ。これから行くところなんだが、一緒に行くかい?」
「行っても良いのかな?」
「なあに、あの子もきっと喜ぶよ」
リョクの心配にチャイは笑って答えます。


リョクたちはチャイの案内で、チャイの友達の家へと向かいました。


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