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物語を作るのは子供のころから好きでした。
心癒されるような童話を作りたいと持っています。
ドールサイトを運営しております。
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「女神さまに許されていることは、たったひとつだけ。
月の城へとやってくる者たちが
無事にたどり着けるように祈ることだけなんだ」
「スゴいね、フィール。どうしてそんなに色んな事を知っているの?」
月の女神の事を良く知っているフィールを、パクは不思議に思いました。
「全部チャイから聞いたことなんだ」
フィールは恥ずかしそうに答えました。
「チャイ?」
リョクもルリもパクも驚きました。
「月の城に行った事があると言っただろう」
チャイはすました顔で答えます。
「私も月の城に行ったけれど、全然知らないわ」
「そりゃそうさ。月の城まで辿った道のりが違う。道が違えば学ぶこともまた違ってくるのさ」
チャイは大分静かになってきた風の音に耳を傾けました。
「風が止んできた。そろそろいとましようかねぇ」
「ボク、もっとフィールとお話ししたいよ」
パクはフィールの腕に抱きつきます。
「フィールが大分疲れているようだ。もう休ませた方が良い」
チャイの言う通り、フィールは少し顔色が悪いようです。
「ごめんね、パク」
フィールは寂しそうに言いました。
ルリに手を借りて、フィールはベッドに横になります。
薄い粗末な毛布を掛けてあげると、フィールは浅くため息をつきました。
「無事に月の城に着けるように、僕はずっと祈っているからね」
そう言うとフィールは柔らかく微笑みました。
「フィール?」
なのに、何故なのでしょう。
フィールのその光を失った二つの目からポロリポロリと涙がこぼれたのです。
その時リョクにはフィールの声が聞こえたような気がしました。
それはフィールの言葉に出来ない本当の願い事。
《僕も君たちと一緒に、月の城に行きたい》
誰もが願いを叶えてもらうために月の城へと旅立ちます。
だけれどフィールにとっては、月の城へと向かうこと自体が決して叶えられることのない一番の願い事だったのです。
「フィール…」
リョクは弱々しく横になるフィールのその白い手にそっと触れ言いました。
「約束するよフィール。きっと月の城へ辿り着くから」
「私も約束するわ」
「ボク絶対、月の城に行くからね」
ルリもパクもフィールの手を握り約束しました。
「ありがとう」
フィールはゆっくりとその柔らかな睫毛をおろします。
やがて静かな寝息が聞こえてきました。
「行ってきます」
リョクは小さくつぶやきベッドから離れると、そっとドアを開き皆と外に出ます。
ドアを閉めようとして、ふと少しだけ隙間を作りました。
「リョク?」
ルリが不思議に思い訊ねると、リョクは歩き出しながら答えました。
「フィールをこの部屋に閉じ込めてしまいたくなかったんだ・・・」
荒野の家の回りに吹き荒れていた強い風は、
今柔らかくリョクたちの頬を撫でています。
月の城へとやってくる者たちが
無事にたどり着けるように祈ることだけなんだ」
「スゴいね、フィール。どうしてそんなに色んな事を知っているの?」
月の女神の事を良く知っているフィールを、パクは不思議に思いました。
「全部チャイから聞いたことなんだ」
フィールは恥ずかしそうに答えました。
「チャイ?」
リョクもルリもパクも驚きました。
「月の城に行った事があると言っただろう」
チャイはすました顔で答えます。
「私も月の城に行ったけれど、全然知らないわ」
「そりゃそうさ。月の城まで辿った道のりが違う。道が違えば学ぶこともまた違ってくるのさ」
チャイは大分静かになってきた風の音に耳を傾けました。
「風が止んできた。そろそろいとましようかねぇ」
「ボク、もっとフィールとお話ししたいよ」
パクはフィールの腕に抱きつきます。
「フィールが大分疲れているようだ。もう休ませた方が良い」
チャイの言う通り、フィールは少し顔色が悪いようです。
「ごめんね、パク」
フィールは寂しそうに言いました。
ルリに手を借りて、フィールはベッドに横になります。
薄い粗末な毛布を掛けてあげると、フィールは浅くため息をつきました。
「無事に月の城に着けるように、僕はずっと祈っているからね」
そう言うとフィールは柔らかく微笑みました。
「フィール?」
なのに、何故なのでしょう。
フィールのその光を失った二つの目からポロリポロリと涙がこぼれたのです。
その時リョクにはフィールの声が聞こえたような気がしました。
それはフィールの言葉に出来ない本当の願い事。
《僕も君たちと一緒に、月の城に行きたい》
誰もが願いを叶えてもらうために月の城へと旅立ちます。
だけれどフィールにとっては、月の城へと向かうこと自体が決して叶えられることのない一番の願い事だったのです。
「フィール…」
リョクは弱々しく横になるフィールのその白い手にそっと触れ言いました。
「約束するよフィール。きっと月の城へ辿り着くから」
「私も約束するわ」
「ボク絶対、月の城に行くからね」
ルリもパクもフィールの手を握り約束しました。
「ありがとう」
フィールはゆっくりとその柔らかな睫毛をおろします。
やがて静かな寝息が聞こえてきました。
「行ってきます」
リョクは小さくつぶやきベッドから離れると、そっとドアを開き皆と外に出ます。
ドアを閉めようとして、ふと少しだけ隙間を作りました。
「リョク?」
ルリが不思議に思い訊ねると、リョクは歩き出しながら答えました。
「フィールをこの部屋に閉じ込めてしまいたくなかったんだ・・・」
荒野の家の回りに吹き荒れていた強い風は、
今柔らかくリョクたちの頬を撫でています。
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