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ドール
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物語を作るのは子供のころから好きでした。
心癒されるような童話を作りたいと持っています。

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やがてパクは鬱蒼としたジャングルの中に迷い込んでしまいました。



「リョク…ルリ…」
パクはトボトボとジャングルを歩きます。

一人ぼっちで心細くて寂しくて仕方がありません。

「どうしよう…」
リョクとルリはきっとあの猿たちに捕まってしまったに違いありません。
でもパクにはどうしたらいのか全く分かりそうもありませんでした。

「どうしよう…」
パクは同じ言葉を繰り返してばかりでした。

「あっ」
樹の根に脚を取られパクは転んでしまいました。

「うわ~ん、リョクぅ、ルリぃ」
とうとうパクは泣き出してしまいました。

「誰?」
前の方でガサガサと葉っぱが揺れてびっくりしたパクの涙が止まります。

「誰かいるの?」
パクは恐る恐る近付きます。

葉っぱの影に何やら真っ黒なモノがいました。
パクと同じ位の大きさで体中に黒い長い毛がいっぱい生えています。
でも不思議と怖い感じはしませんでした。

真っ黒なモノはしばらくじっとしていましたが、やがてソロソロとパクに近づいてきました。

「迷子なのきゃ?」
真っ黒い生き物は言いました。

「どっか痛いんけ?」
パクの涙の跡を指差します。

「お腹空いたん?」
どうやらパクを心配してくれているようです。

「リョクとルリが」
パクの目から、またポロポロと涙がこぼれてきます。

「こっち」
真っ黒な生き物はパクの手を引いて歩き出しました。

「どこに行くの?」
「大丈夫、こっちおいね」
パクが泣きながら訪ねても、真っ黒の生き物はグングンと歩きます。

「ラックだぉ」
「ラック?」
「おりの名前、ラック。おまへは?」
真っ黒な生き物の名前はラックと言うようです。

「ボクはパクだよ」
「パクきゃ」
パクが名のると、ラックは黒い毛の間から覗く大きな口で、ニカッと笑ってみせました。
釣られてパクも笑顔になりました。

「おりのうち、行くん」
ラックはパクの手を引きながら言います。

「ラックの家に行くの?」
「うん、きっとジイジが助けてくりる」
どうやら、助けが呼べるようです。

「行こ、パク」
「うん」


ラックとパクはジャングルの奥に向かって駆けて行きました。




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